『作業事例　7月9日　特殊清掃（浴室孤独死）　遺品整理　大阪府豊中市にて』　

今回は、大阪府豊中市にお住いのご夫婦から特殊清掃と遺品整理のご依頼がありました。

猛暑が続く中、ご主人様のお母様が浴室でお亡くなりになられ、死後10日以上が経過。

異臭がしていると、近隣住民の方から管理会社に連絡が入り発見されたとのことでした。

現場は５階建て団地の最上階。

お見積りにお伺いした時には、既に階下まで腐敗臭がしている状況でした。

現場の状態を確認し、まずはお話をお伺いしました。

大切な思い出の品々や形見になるようなもの、故人様が株をしていたとのことで株券などの重要書類、貴重品等々の遺品はまだ確認ができていない状況。

そして、お部屋は賃貸なので、なるべく早く管理会社に引き渡さないといけないとのことでした。

依頼者様ご夫婦は突然の出来事なうえ、お亡くなりになられた現場も見るに堪える状態だったので、とても憔悴されたご様子でした。

お２人のお気持ちは十重に伝わってきましたので、それを踏まえたうえで、私が浴室の清掃作業を行い、遺品整理作業は男性スタッフと共に行う作業工程をご案内させて頂きました。

さらに弊社は不動産会社ということもあり、作業完了後の管理会社様へのご対応に関するアドバイスもさせて頂きました。

現場は、この猛暑続きで室内にはイヤな臭いと虫が充満していました。

浴室は床一面に腐敗物が広がり排水口にも流れ込んでいましたが、浴槽と風呂釜は撤去しなくてもよいとのことでした。

浴室内の洗濯機やその他の生活雑品はしっかりと殺菌して梱包し、専用の密閉容器に入れて処分します。

床や排水口、壁や天井の清掃は女性ならではのきめ細やかさで、隅々までゴシゴシゴシゴシ･･･

ひたすらゴシゴシと汚れと向き合い、丁寧に作業させて頂きます。

浴室とトイレは長年の生活によるカビが目立ちましたので、それらも丁寧に除去します。

勿論、消臭作業もきちんと行います。

遺品整理作業も丁寧に行います。

５階建て団地の最上階で、近隣住民の方からの匂いの苦情が出たこともあり、階段の利用を最小限に押さえるため、ベランダからロープを利用しての搬出作業にしました。

全ての作業が完了し、ご依頼者様にお引き渡し。

お見積り時にはマスクをしても臭いに耐えられず席を外された奥様も、マスクなしでお話しをされていました。

ご夫婦共にすっきりとした面持ちになり、別れ際にはにこやかな笑顔で手を振って下さいました。

それだけで充分に私は満たされた気持ちになり、また次の作業も頑張れます!!

ただ今回、カビの除去をするときに使用した薬剤に負けてしまった私は、顔がかぶれ、気管にアレルギー反応が出てしまい、数日間、呼吸苦に付き纏われ息苦しい日々を過ごしました･･･。

ただそれ以上に、依頼者様の作業前と作業後の良い表情の変化を窺えるので、全てが「作業させてもらってよかった」で片付いてしまうんですよね。

ではbefore　afterをご覧ください･･･

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